毛孔性苔癬（二の腕のぶつぶつ）

二の腕や背中にできる“ぶつぶつ・ザラつき”は、「毛孔性苔癬（もうこうせいたいせん）」と呼ばれる皮膚の状態です。
角質が毛穴にたまって盛り上がることで、いわゆる「サメ肌」とも言われ、思春期から成人女性まで幅広く見られるお悩みです。
保湿やピーリングなどセルフケアを続けても根本的な改善は難しく、自然にきれいになることはほとんどありません。

当院では、フラクショナルレーザーによって肌表面に微細なレーザー照射を行い、古い角質や毛穴の詰まりを改善しながら皮膚の再生を促します。
さらに、成長因子製剤「ベネブ」を同時に組み合わせることで、コラーゲンやエラスチンの産生をサポートし、赤みや色素沈着を抑えつつ回復力を高めます。
レーザー治療と再生因子の相乗効果により、ぶつぶつの目立ちにくい、つるんとなめらかな肌質へ導くことが可能です。

毛孔性苔癬（もうこうせいたいせん）は、角質の代謝異常や遺伝的な要因によって生じると考えられています。
毛穴の出口が角化によってふさがれ、古い角質が毛穴の中にたまりやすくなることで、皮膚表面にザラつきやぶつぶつが現れる原因となります。

さらに、乾燥肌やホルモンバランスの影響によって悪化しやすく、思春期から成人にかけて発症するケースが多く見られます。

毛孔性苔癬は体質的な要素が大きいため、放置して自然に改善することはほとんどなく、保湿や角質ケアといったセルフケアだけでは限界があります。
そのため、医療的な治療で角質や毛穴の状態を整え、皮膚の再生を促すことが改善への近道になります。