
豊胸に使用されるシリコンバッグ(インプラント)は年々改良が重ねられ、安全性や耐久性も向上しています。しかし、現在のシリコンバッグも体内で半永久的に品質を維持できるものではありません。
体内で長期間にわたり摩擦や圧力が加わることで、シリコンバッグに亀裂や破損が生じる場合があります。
また、バッグ自体は破れていなくても、シリコンジェルがバッグの外へにじみ出たり、内部のジェルが経年劣化によって変質・変色したりすることもあります。
このような変化が起こると、シリコンバッグの周囲に形成されている被膜(カプセル)が異物から体を守ろうとして厚く硬くなることがあります。
その結果、バストの触り心地が硬くなったり、形が不自然になったりする場合があります。この状態を「カプセル拘縮」といいます。
カプセル拘縮が進行すると、痛みや違和感を伴うこともあり、シリコンバッグの抜去や新しいインプラントへの入れ替えを検討する必要があります。
そのため、シリコンバッグ豊胸を受けた方は、定期的な検診を受け、状態を確認することが大切です。

シリコンバッグの抜去・入れ替えのいずれを行う場合も、シリコンバッグを取り出すための切開が必要です。
シリコンバッグの摘出方法には、「腋窩(ワキの下)」「乳輪周囲」「乳房下溝(アンダーバスト)」の3つのアプローチがあります。
どの部位からシリコンバッグを取り出すかは、これまでの手術方法やシリコンバッグの状態、被膜(カプセル)の状況などを総合的に判断して決定します。
患者様のご希望にもできる限り配慮し、ご相談のうえで最適な方法をご提案いたします。
アプローチ比較表
| 腋窩(ワキの下) | 乳輪周囲 | 乳房下溝(アンダーバスト) | |
| メリット |
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| デメリット |
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シリコンバッグの破損とは? シリコンバッグが破損すると、バッグ内の内容物が漏れ出し、片方のバストが小さくしぼんだり、漏れ出した内容物によって炎症が生じ、片方のバストだけが腫れたように大きくなることがあります。
破損したシリコンバッグは自然に修復されることはないため、抜去または入れ替えが必要となります。バストの大きさや形の変化、しこり、痛み、違和感などの症状がある場合は、お早めにご相談ください。
| 所要時間 | 約30~90分(※バッグの状態により変わります) |
| 通院 | 2回 |
| 痛み | 痛み止めが処方されます。術後3~7日である程度落ち着きます |
| シャワー・入浴 | シャワーは翌日から、入浴は抜糸後から可能です。 |
| 注意事項 | バストのボリュームが減少し、皮膚のたるみやしぼみが生じますので、同日に新しいバッグと入れ替えることも可能です。 |
| リスク・副作用 | 腫れ、内出血、痛み、傷跡、ボリュームダウン、皮膚の下垂など |
シリコンバッグは必ず抜去しなければいけませんか?
必ずしも抜去が必要というわけではありません。ただし、バッグの破損やカプセル拘縮、感染、痛み、違和感などの症状がある場合は、抜去や入れ替えを検討します。症状がなくても、長期間経過した場合は定期的な検診をおすすめしています。
シリコンバッグの寿命はどのくらいですか?
シリコンバッグに明確な使用期限はありません。しかし、 永久に使用できるものではなく、経年劣化や破損のリスクがあります。異常がないか定期的な検査を受けることが大切です。
シリコンバッグが破損するとどのような症状が現れますか?
バストの大きさや形の変化、しこり、硬さ、痛み、違和感などが現れることがあります。気になる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
シリコンバッグを抜去した後、胸はどのようになりますか?
バッグを取り出すことでバストのボリュームは減少します。
また、皮膚のたるみやしぼみが目立つ場合があります。状態によっては脂肪注入や新しいシリコンバッグへの入れ替えをご提案することも可能です。
抜去と同時に新しいシリコンバッグへ入れ替えることはできますか?
はい、可能です。ただし、感染や炎症の有無、被膜(カプセル)の状態などを診察したうえで適応を判断します。
カプセル拘縮とは何ですか?
シリコンバッグの周囲にできる被膜(カプセル)が厚く硬くなり、バストが硬くなったり、変形や痛みを生じたりする状態です。症状が進行した場合は、バッグの抜去や入れ替えが必要になることがあります。
シリコンバッグ抜去の傷跡は目立ちますか?
可能な限り既存の傷跡を利用して手術を行います。傷跡の状態や手術内容によって異なりますが、できるだけ目立ちにくいよう丁寧に縫合します。
手術後の痛みはどのくらいありますか?
個人差はありますが、術後数日間は筋肉痛のような痛みや違和感が生じることがあります。痛み止めを処方しますので、多くの方は日常生活を送りながら回復されます。
ダウンタイムはどのくらいですか?
腫れや内出血は1〜2週間程度で落ち着くことが一般的です。術部位の圧迫除去と抜糸で術後1週間の間に2回ほど通院していただきます。
シリコンバッグを抜去すると乳がん検診は受けやすくなりますか?
はい。シリコンバッグを抜去することで、マンモグラフィや超音波検査が行いやすくなる場合があります。検査方法については、検診機関にご確認ください。
他院で豊胸したシリコンバッグでも抜去できますか?
はい。他院で挿入したシリコンバッグの抜去にも対応しております。費用が異なりますのでご注意ください。
抜去後に脂肪注入を行うことはできますか?
はい、可能です。抜去と同時、または抜去後に脂肪注入を行うことで、ボリュームの減少やたるみを改善できる場合があります。バストの状態に合わせて最適な治療をご提案します。
シリコンバッグが破損しているかどうかは、どのように調べますか?
シリコンバッグの破損は、超音波(エコー)検査やMRI検査などの画像検査で確認します。特にMRIは、バッグの破損やシリコンの漏れなどを詳しく確認するのに適しています。
当院ではこれらの検査は行っていないため、必要に応じて検査が可能な医療機関を受診することをおすすめします。
破損していても症状がないことはありますか?
はい、あります。シリコンバッグが破損していても、痛みや腫れ、バストの形の変化など、明らかな症状が現れない場合があります。
バッグを入れてから長期間経過している場合や、少しでも気になる変化がある場合には検査で状態を確認することをおすすめします。
他院で入れたバッグのメーカーや種類が分からなくても抜去できますか?
はい、メーカーや種類が分からない場合でも、抜去のご相談は可能です。
バッグの状態や挿入位置、被膜(カプセル)の状態などを診察したうえで、手術方法を検討します。
※ 表示価格はすべて税込表示となっています。
※ 当院は自由診療のクリニックです。
※ 保険診療は行っておりません。
| 治療内容 | 料金 | |
| バッグ抜去 | 当院 | 330,000円 |
| 他院 | 550,000円 | |
| バッグ入替手術 | 当院 | 880,000円 |
| 他院 | 1,100,000円 | |
*別途薬代と麻酔代がかかります。